【さくら、もゆ。】ハル√完結
学園祭でのゲリラライブ辺りからぶっ通しでプレイしており明け方に完結致しました。
終えた時の感想は
favorite様からあなたの人生とは?
と突きつけられました。
放心状態にもさせてくれない。
人生について考えさせられる。
嫌だ、私はずっとゆめのねどこに出入りしていずれは夜の住人として暮らしていくんだ(ガチ
この後クロ√が残っていますがいったん感想などを思ったままに書き殴っていこうかと。
ハルが夢を叶えてもらい桜の花が咲いた頃でしょうか、私はあっさりとことが進みすぎていると不安になりました。
案の定ハルは翌日自身の悪夢に殺されてしまった。
ハルも誘導の仕方が上手いですよね。あず咲先輩の後でいいから、夜の祭りの流れに乗じて大雅に桜の花を咲かせてもらいます。
しかし誘導もなにも当然ですよね、絶対に本当の夢を知られてはいけなかったのだから。
この現在のハルの夢やその代償の設定はかなり凝ってて凄く好きです。
そしてハルの悪夢と夜の世界で対峙した時はまじでビビりました。と同時にハル√が面白くなっていきます。
その後大雅とハルが何回か死んだ別の世界線で大雅は悪夢を撃ち抜き判明するハルの夢。
ここで明らかになる現在のハルの時間軸。
これより未来に幼いハルが存在する、未来の幼いハルが夜の王を倒すために集められた時間は過去。などと複雑ですが事実が判明するごとに面白くなっていく流石favorite作品。
大雅を励ますあさひさんの優しさには毎回ガチ泣きしてます。優しさでしかできていないのかと思うくらいですね、ほんと。
こういった夜のイキモノ達の優しさの表現はこれでもかというくらい心にきました。
何故そこまで人間達を見守り、寄り添い、幸せを願ってくれるの。
そういうイキモノだから… 崩涙
クロがどうしてもチラつくハルの乙女心やハルが大雅を想う心はミニハルとおじさん大雅の話で痛いほど分かりました。
大雅の隣にはクロがいて欲しいと本心から思いつつも自分もそこにいたい、いさせて欲しい。
後悔を克服するため拳銃でハルが撃ち抜かれ過去で選んだ電話を壊すという選択肢
そこで大雅が迎えに来てハッピーエンドかと思いきや事故で大雅は先に逝きハルは母同様の脳の疾患でほぼ脳死状態。もう本気で青ざめました。その後のハルの感情描写のところで更に泣いた(置いていかないでとかもうね…エグすぎる
それがまだ世界線の選択段階で見た夢だと分かった時は冷や汗ものでした。どの世界線も絶望的でそこで彷徨い続け見た夢で母親との愛の形を後悔にしないという選択肢を正常だった頃のハルの母の想いが夢見させてくれる展開を誰が想像したでしょうか。
だってハルの母はこれまで登場したシーンは全てヒステリックでマイナスのイメージで塗りたくられていたのですよ。
マイナスに振り切れてた母親との関係を愛情までもプラスに描くとかずる過ぎます。
ラストで他の世界線では心はあの頃と同じでも年齢は違かった。そんな年齢さえも越え二人は出会うことができた。素晴らしい結末でした。
しかしやはりクロが救われない。
いつだって誰かが代償を背負い大切な人を支えている。ここでもハルの母も代償を背負っています。そんな完璧じゃない物語はどこか現実世界にも似ていますね。
そんなこんながつまりに詰まった大ボリュームシナリオでした。
子供が描く夢と大人になり描く夢
幸せを願う猫が暮らす夜の世界と非情な現実世界
そこにはいつも犠牲があり人の想いが具現化だってする
輪廻転生
こんなテーマをSFチックにいくつもの世界線や未来過去の時間軸を描きつつも現実を突きつけられるかのような非情さや切なさ儚さ虚しさを表現した正に人生と言える作品でした。
他√の十夜とお友達の話なんかは涙が枯れるまで泣けました。あんなもん姫織√の序盤に持ってきたらあかんて。