【さくら、もゆ。】千和√ 感想&頭の整理
ブランド:favorite
タイトル:さくら、もゆ。
今回プレイしてきたのは自分のエロゲ処女作でもある星空のメモリアを生み出してくれたfavoriteの現状最も新しい作品のさくら、もゆ。
このブランドは暫くエロゲ自体をプレイしなかった期間もあって星空のメモリアの次のタイトルであるいろとりどりシリーズ以来プレイしていませんでした。
最近、とあるエロゲランキング動画で
さくら、もゆ。の評価が凄く高いと目にしてプレイに至りました。
favoriteの作品をプレイしたことがある方はご存知の通り、ロリっ娘が目玉であるSFストーリーです。
ただのロリではありません。可愛さや愛おしさ、儚さや母性までも感じられてしまう魅力が詰まっています。
そんなこともあってどうしても今作のロリ枠であるクロ以外の√は軽視していました。
そこでようやく感想。
共通√はゆめのねどこや夜の世界という子供の頃にしか行き来できない場所に未だに出入りが可能な主人公が夜の世界で猫達の仕事を手伝ったり現実と言ったら語弊があるけど昼間(太陽の下の世界)で主人公の幼馴染と学園生活を送りながら話は進んでいったのですが、正直千和√にいつ入ったのかが全くわかりませんでした。
選択肢は恐らく関わりのないものが1つあっただけです。favorite作品はサブヒロインの√をクリアしないと真√が解放されない仕様なはず。
サブヒロインの√を誰に行くかは選べた記憶もあったような…
ともあれ最初に個別√に入ったのは主人公の後輩である千和。
桜色のショートカットで主人公に意地悪されるのが嫌いな恥ずかしがり屋な女の子。
正直ロリっ娘のクロ以外の√はそうでもないと油断していましたがまさかの大ボリュームで想像もできない展開ばかりで土下座させてください。
ここから記憶の整理で箇条書き
まず夜の世界には子供しか入れない
現在出入りできるのは主人公と柊ハルだけ
夜の世界のイキモノたちは太陽の世界には出ては来れる(ただし認識は夜の世界に入れるものにしかされない)
ある時幼馴染にほのめかされ千和は犬耳メイド姿で主人公を誘惑しその後デートをし主人公に告白。主人公は幼馴染のそういった雰囲気を感じとっており千和の告白が冗談だと捉えて千和を泣かせてしまう。千和はその後学校に来なくなり、転校してしまうという噂を耳にした。
その後、千和を学校へ呼び出し学校の高台で勇気を示してくれた千和に対して勇気で答える主人公。
この時点では千和のことは好きだとは言っていない。そこから仲を戻した後主人公があさひさんから譲り受けた役割を果たすため千和との関係性を密にする必要がある。
すなわち好きとは違う理由で千和のカフェでバイトをする。いや、これはデートの前か。
高台の後、仲を戻した主人公は千和の父親に呼び出され認めてもらった。ここらへんで一体いつ主人公は千和のことを好きになったのがよくわからなくなった。
その後すぐに千和の父親はナハトという千和が子供の頃に夜の世界で育ててくれた父親に殺されてしまう。
ここから回想に
まず千和は産みの親である父と母に愛されていなかった。それは寂しさを与えることで夜の世界から寂しさを感知する不死のイキモノに攫わせることが狙い。不死のイキモノに攫われた子は自分たちと同じく不死のイキモノにしてしまう。それを食うことで自身らが不死になろうという魂胆。
ここでの登場人物は妻と娘を火事で亡くしてしまい、その命を引き換えに娘を蘇らせ自身は不死のイキモノとなったソル。
そしてソルを不死のイキモノにしたナハト。
この二人にはもともと千和という別の女の子を攫って不死にし夜の世界で暮らしていた。それを今の千和の両親に殺されたため、今の千和の両親がナハトに殺された。その頃の千和は悲しみや憎しみがなくソルに夜の世界に攫われ、そこで1年生活していた。
そこでの生活は幸せであったがある日ソルが自身の命の使い道を見つけ、外の世界で一人で生きる娘の最後を見届けるため命が完全に消え去る。それを示唆したと思った千和が自分のせいでソルが死んだ、3人の生活が壊れ、ナハトの生活さえも奪ったと思い蘇らせる方法はないかと探しているときにナナちゃんに出会い、夜の王が出現する未来へ。
すなわち、千和と他の幼馴染は時代がかなり違う。
夜の王を倒した引き換えに外の世界に持ち出せる魔法でソルを生き返らせようとしたのだったが戦いの後、ソルは今まで通りに生きていた。
それはナハトが描いた筋書きでヒトデナシの家系の人間に演じてもらった偽のソル。
もし千和がソルを蘇らせようとしたら代償として自分を生涯許せない、すなわち幸せが一生訪れなくなってしまうからだ。
千和の魔法はまだ使われていないから主人公がそれがなんなのか、または安全に持ち出せるものなのか確かめるために夜の世界へ。
そこでナハトと対峙し夜の世界への出入りを禁じられる。
なんと禁じられた出入りをクロと一緒に考え続けていた自身の夢と引き換えに可能にしてしまい、再び夜の世界へ。
この時点で主人公は夜の世界との関わりを持たなくなりクロにも会えなくなってしまう。しかも夢の代償で千和がナハトに攫われ、不死にされ夜の世界の延命にされてしまうから代わり自身が不死のイキモノになるというもの。
夜の世界でナハトと対話を行い
千和を生贄にするのは主人公を試した嘘だと判明
そして千和を守っていけるか相応しいかどうか見極めていく方向で二人を外の世界に送るが、元々主人公と千和は時代の違う2人のためお互いの認識が徐々に出来なくなっていくと言う。
ナハトが外の世界へ送る代償として高校3年間の間の青春を捧げることで話が成立。
外の世界で戻った主人公は千和のことは覚えておらずやがて卒業し自分探しの旅に智仁と行っていた。
砂漠でクロからの着信を手に取った瞬間千和の存在を思い出し千和の卒業式で結婚プロポーズ。そのままエンディングへ。
そのあと体が弱い千和は子供を授かりたいのに体が耐えれない状態。しかし無理をして産んだ結果残りの命がわずかに。命の終わりが近づいたそこへ遥か記憶に無かったナハトと再会し
ナハトが千和の使われなかった夢として健康な身体を手に入れる代償を自身で受け命を使い果たした。
主人公と幸せな人生をこれからも歩めることに。
もう完全に自分用メモとして書き殴っちゃいました。
よかった点
共通して言えることはBGMが素晴らしい。
儚さと切なさ、優しさなどをテーマにしたBGMは抜き出てます。
リアルの世界の我々が誰でも思ったことがある感情も話の中に織り込んでいて考えさせられることがある。
千和を育てた二人の父親 ソルとナハトのキャラが非常に魅力的。
少し複雑だけど夜の世界と太陽の世界を行き来する設定やそこで生きる夜のイキモノと人間との愛が感じられる。
もう千和√というかナハト√ですねこれは。
なので千和を主軸としたナハトの感情をメインとした話だったのかもしれません。
微妙だった点
千和の父親(ソル)をヒトデナシの家系の青年に化粧をさせ演じさせていた点は無理が感じられ、それをそういうふうに伝えられてきたからと言って青年が惨殺されることを素直に受け入れていた点。
千和に告白された主人公が悪気はなかったとしても悪戯だと言い最悪な空気にした後、すぐに挽回するために学校で叫んだ点。その時点では好きではないと明言したのにそのあと千和を好きだといいだした点。
ナハトとの対話でもただ好奇心を満たすため事象の理由を聞くばかりで最後には少し都合の良い当たり障りのない話でナハトに認めてもらおうとしてた点。
個別√なので仕方はないが、なによりあれほど大切にしていたクロとの関係やまだ見ぬ少女との約束?を切ってしまったとこに失望しました。
なので悪いところは今のところ主人公に魅力が全くないというどころか共感しづらいマイナスな点が多々見られるため苛立ちを感じる人も少なくないと思います。話が完成するために仕方なく存在する小さな四隅のピース程度の印象でした。
点数つけさせていただくなら
92点です!
マイナス要素は大半が主人公です。
でも本命はクロ√ですしそこで掘り下げもあるだろうから期待してます。
まだ個別√は1人目なのに相当なボリュームでした。 気になってるハルやクロの√やお気に入りの十夜にもまた会えると思いますから引き続きプレイしていこうと思います。